根比べ

そろばん よったまい 授業の風景

いかがお過ごしですか?よったまい珠算教室です。

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計算は早いけど…。

正解率が低い生徒、Aさん。
算盤をはじくスピードは速いので、かなり残念です。

「ゆっくり計算して正解率を上げよう!」といっても、パパパとそろばんをはじいてしまいます。

なので、答え合わせで、答案にバツがいっぱいってことも…。

Aさんが間違い易い計算っていうのがあって、そこで一呼吸おいて計算すれば間違いは減っていくのですが、それが難しいようです。

計算がなかなか合わなくて、本人も嫌気がさしてきているみたいです…。
なんとかせねば…。

ご破算の音。

計測中に響くAさんのご破算の音。
今日も多いな…。

そうか、わりざんね。わり算を重点的にやらせよう。

見取り算や、かけ算では、自分が間違っていることに答え合わせのときまで気が付きません。
「2回計算して、2回とも答えが一緒だったら答えを書いてね。」と言っても、2回解かずに、「終わった!」と報告してきます。計測時間いっぱい使って「もう1回解いて」と言っても、「えーっ」と言ってなかなかやり始めません。で、計測時間が終わってしまい、なんかうやむやに…。

毎回このやり取りがあるので、これは良くないなと思い始めていました…。

割り切れるわり算ならば、自分で答えが間違っていることが分かるので、私が何も言わなくてももう一度計算してくれます。

わり算で特訓

そうだね、これで行こう。
AさんにはF1のあまりのない割り算を全問解いてもらうことにしました。

F1の割り算は全部で50問あり、10問ずつ問題が難しくなっていきます。
最後の10問は、8桁÷4桁です。
これは全国珠算連盟の珠算検定2級に匹敵する問題です。

最初、「この問題、習ってないからできません!」と言われたんだけど、基本は変わらない。
うちの教室では、けた数が増えても解ける教え方をしています。
今まではどうしていたかを確認しながら、ヒントを上げるとすぐできるようになりました。

けた数に関する抵抗はなくなったようです。

さぁ、計算間違いを直そう。

さぁ、ここからどこを計算間違いをしているかを探すのですが…。

Aさんは、九九をいわない、珠を弾くスピードが速い、1つ多く引いて1戻すというようなつじつまを合わせるとことがある、戻し算をしてしまう(当教室は戻し算は禁止)ということで、なかなか間違いを指摘できません。

間違いを指摘しても、スピードに乗って珠をはじいているので指を止められず、次の計算に進んでしまっています。ですので、自分でどこが間違いが分かりにくいようです。

仕方がないので、計算が合わなくて疲れてきたころに、「じゃあ、見ているから、九九を言いながらゆっくりやってみて。」と声をかけると素直に従ってくれます。なので、しばらくはこの方法でやっていきます。

「あわない問題を飛ばすのは禁止」、「50問解き終わるまで家には帰しません。」
厳しいとは思うのですが、このルールでゆっくり計算をして合わせようと思ってくれるまでやります。

みんなが帰っていく中、頑張って解いていました。
でも、目の端に涙が…。

「先生とAさんの根比べです。」

そういって、最後まで問題を解いてもらいました。
さすがに答え合わせまではさせませんでしたが…。

Aさんは、逃げるように帰っていってしまいました…。
でも、挨拶をしっかりとして帰っていったんです!
感動しました。偉いなとも思いました。

だけど、もう辞めちゃうかもなー。

そうなってしまっても、残念だと思うけれど、今回は私に納得いかない部分は残らないでしょう。